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 waltz 



■1・CHOPPER

バターのにおい、あめがけのにおい、クリームのにおい、おさとうのにおい。
甲板にまで漂っていたにおいは、キッチンのドアを開けるとよりいっそう濃くなった。
「サンジ、コレごちそうさま!」
きんきんに冷えたアイスティーが入ってたグラスをシンク近くまで持って行く。
「おうチョッパー、」
振り向いたサンジは顔を上げると、そこおいといてくれ、と言ってまたボウルに目を戻した。
「どんなケーキになるんだ?」
とことこと近づきチョッパーはその手元をのぞき込む。クリーム色の生地をくるくるとかき混ぜるサンジの手はとてもきれいだ。
「スポンジはシンプルに、クリームとフルーツたっぷりのケーキの予定」
どうデコレーションしようかなー、と言うサンジはとても楽しそうだ。周りの空気が弾んでる。

今日はナミの誕生日だ。
ナミは朝一番でみんなのお誕生日おめでとう攻撃にあって、みんなからプレゼントをもらってた。
俺がプレゼントしたのはハーブで調合した髪のトリートメント。前に潮風で髪が傷むのを気にしてたからだ。
ウソップが贈ったのは手作りの、色とりどりの髪留め。
ロビンはなんだか難しげな本を、ゾロは酒を、サンジは可愛らしい小物入れを。
ルフィはサンジと一緒に選んだというネックレスを贈っていた。
喜んでるナミの顔を見て、朝からとってもしあわせな気分になった。
おいわいってものは、なんでこんなに嬉しくなるんだろう。
目の前のサンジは機嫌よさげに鼻歌を歌ってる。
「サンジ、嬉しそうだなー」
「おう、なんたってナミさんの誕生日だからな! お前も嬉しいだろ?」
「うん!俺も嬉しい!」
今日は朝も昼もナミの好物がずらりと並んでた。きっと夜もごちそうだ。

せっかくいい気分だったのに、敵襲だー! と言うウソップの声が聞こえたのは、それからすぐ後だった。


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