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*第四幕

「お待たせ致しました」
音もなく襖が開いて、童子二人を従えたサンジが現れました。
目にも鮮やかな緋色の打ち掛けにだらりの帯、髪には色とりどりの簪。
ゾロが初めて来た日には質素な着物だったのに、なんとまあ。
面を上げたサンジの唇にはちょんと紅が引かれていて、まるでこぼれ落ちそうな風情でした。

「おぅ、先にやってるぜ」
サンジの視線の先には、手酌で一人酒を飲むゾロ。
慌てて酌をしようと駆け寄る童子を制し、ゾロはとっとと追い払ってしまいます。
「大丈夫だよ、おさがり」
不安げにこちらを見つめるまだ幼い童子に優しく言うと、彼女たちは不安そうな顔をしながらも下がってゆきました。
「まったくお前は!」
「いいじゃねぇか、早く二人になりてぇんだ」
臆面もなく言ってのける男に、サンジの顔が真っ赤になりました。
「あほっ!酌をするのもあの子らの仕事なんだよ!」
照れ隠しのように、ゾロの手から銚子をひったくります。
「…ってコレ、もう空じゃん」
「お前が来るのが遅いからな」
「お前が突然来るからだろ!」
眉をしかめて怒るサンジにも、ゾロは楽しそうに笑うばかりです。
「だいたい、この扇屋は格式の高さで有名だってのに、お前は毎回毎回しきたり無視しやがって」
これではもう一度童子をよんで、酒を追加しなければいけません。
先程引き取ってもらった手前、やや申し訳なくもありますが、仕方ないでしょう。
「面倒くせぇよ。それよりほら、こっちこい」
襖に向かおうと背を向けたサンジの袖を、ゾロがぐいとひっぱりました。
「ちょ、こら!酒は!?」
今日のサンジは最初の夜とは違い、幾重にも重なった豪華な衣装です。
体捌きがうまくできず、そのまま上手いことゾロの胡座の上に倒れ込む形になりました。
ぎゅっと抱きとめられると同時にゾロの顔がふいに近づいて、サンジの心臓がどくんと音を立てます。
「酒もいいがな」
鳶色のゾロの瞳。
その奥には、既に情欲の炎がちらついておりました。
「お前を喰う方が先だ」
にやりと笑う顔は、ゾロが虎族であることを思い出させるには十分で。
そのまま合わされた口づけはどんどんと深くなり、サンジのもらす僅かな吐息さえも逃すまいとするようでした。



初めてここに来た日以来、ゾロは三日とあけずに扇屋に通いつめています。
初夜の翌日、見世を出る段になって、ゾロは女将に対し「最後までできてねぇ。たぶん何日もかかるから、それまでコイツはオレに貸し切ってくれ」とのたまったのです。
その場にいた全員があんぐりと口を開け、サンジは首まで真っ赤に染まりましたが、言われた当の女将はやや目を見開いただけで、「分かりました」と言いました。その顔が、ちょっと面白がっているように見えたのは気のせいではないでしょう。
それ以来、サンジには専用の部屋が用意され、着物も「虎族の若君」たるゾロの相手を務めるに相応しい、豪奢なものを与えられています。
ゾロはいったい、自分なんかのどこが気に入ったのでしょうか。
えっちだって、未だに最後まで出来ないのです。
ゾロのくれる愛撫の波に翻弄されているうちに、どうにも恥ずかしくなって、記憶が飛んでしまいます。
気づけば自分の姿は狐の形になっていて…。
ゾロは気にするな、と言ってくれますが、いい加減呆れてしまうに違いありません。
ゾロを満足させたい、と思うのに、思い通りにならない自分を疎ましく思うサンジでした。



「こら、何気ぃそらしてる」
「んぁっ」
ゾロに乳首をきつく噛まれました。とたんに体がしびれて、背筋をはいあがるような快感が生まれます。
「そらして…ねぇよっ」
布団の上、既に肌蹴られた着物は申し訳程度に肌を覆うばかりで、薄桃色に火照った身体は隠しようもありません。
自分の痴態とは裏腹に、ゾロは裾も乱さずにサンジの上で楽しそうに笑っています。
その間にもゾロの手は内腿を這い、背を撫で、おとがいをくすぐるのです。
自分は既に高ぶって、先ほどから嬲られている乳首は快感に張って痛いほどでした。
「ゾ…、ゾロ、なぁ、」
「なんだ」
「ちょっと、待って…」
手を休めようとしないゾロをなんとか制して、サンジは身を起こしました。
いぶかしげなゾロの視線を避け、視線を落としたサンジの視界に、ゾロの袷の着物が見えます。
薄暗い行灯の光の中、ゾロのそれが確かに兆しているのが見えました。
「サンジ?」
その誰何に誘われるように、ゾロの着物の裾に手を伸ばし、肌着を掻き分けます。
草むらから立ち上がった雄々しいそれは、既に芯を持ち脈打っていました。
そっと触れたもののその熱さに驚いて、サンジは思わず手を引っ込めてしまいます。
「…あー、無理せんでいいぞ」
「ううん、やる」
もう一度指でそっと触れてみます。柔らかく握っただけで、それがいっそう大きくなったのが伝わってきました。
えぇと…唾液をたっぷり絡ませて、絶対に歯を立てない、と。
今日の昼間にロビン姉さんに教わったばかりのことを反芻しながら、サンジは熱いそれに舌を伸ばしました。こんな事をするのは初めてだったけれど、サンジはどうしてもゾロを気持ちよくしてあげたかったのです。
「……んん…っ」
最初に舌で形をなぞり、まんべんなく濡らしてから口に含みました。
「は、ふぅ……」
ゾロの性器は大きくて口にはとても入りきらず、届かないところは指で包みます。
舌が離れるたびに立つ水音がとてもいやらしく、居たたまれない気分になります。
でも、くびれのところが弱いのか、そこを舌が通るたびにゾロの腹筋が反応するのが面白くて、サンジはいつしか行為に没頭しておりました。
「ふ……ぅ、くぅ……っ」
喉の奥にまで性器が届いて、息苦しさに涙がにじみます。
ゾロのを出し入れするたびにサンジの口中も擦られて、自分までもが昂ぶってしまいました。それを恥ずかしく思いながらも、雄の先端から特徴ある味の先走りがにじんでくれば、嬉しくてもっともっとと続けてしまうのです。


「ん、…なぁ…きもち、いい……?」
とぎれとぎれにそんなことを聞いてくるサンジが、ゾロには可愛くてたまりません。
あぁ、気持ちいいと返せば、サンジは嬉しそうに笑って、もっと深く銜え込んでくるのでした。
「おい、そろそろ離せ」
息も荒くゾロが告げました。さすがにそろそろ限界です。
「や…」
「やって、出しちまうぞ」
「出していい。な、お願い…」
涙目で上目遣いに、更に自分のをくわえたままそんなことを言われて、ゾロは自分のそれが更に固くなったことを自覚しました。
自分一人達するのもなんだか悔しいものですが、このサンジの痴態を見ていると、このまま欲望に負けてもいい気がします。
そういえば、サンジはどうなのでしょうか。
それまでサンジの耳朶を撫でていた指を、おもむろに下に伸ばしました。
「っんぁ……!」
「なんだ、お前もこんなじゃねぇか」
ゾロの触れたそれはとろとろに溶けて、先走りが下まで濡れておりました。
握りこむとびくびくと震え、着物から覗く背中までもが薄桃色に染まります。
「や、さわんな……っ」
そう言われても、敏感に反応するのが楽しくて、ついつい手を動かしてしまいます。
「……んぅ、んっ、やぁ、やだぁ…っ」
サンジの目尻にたまった涙がぽろりとこぼれ落ちたところで、さすがのゾロも手を止めました。
「悪い、泣かすつもりじゃねぇ」
サンジの体をぐいと引き上げて、頬を伝った涙を舐めとります。
その刺激にすらサンジは体を震わせ、ゾロにぎゅうとしがみつくのでした。
その様子を髪に口づけを贈りながら眺めていると、
「…おれ、ゾロに気持ちよくなって…欲しいんだよ…」
と、サンジが息も絶え絶えに言います。
「あぁ?」
「だって、いっつも俺ばっかり気持ちよくて…」
お前が気持ちいいのか分からない、とさも心配そうな顔で言われて、ゾロは思わず苦笑しました。
「なぁ、達って…?」
再びゾロの性器に手を伸ばし、やわやわと擦り始めます。
元々淡泊な自分をここまで溺れさせているくせに、その自覚もないとは。
「じゃあ、二人で、な」



「あ……っ……あんっ」
「抑えるな、声聞かせろ」
口を塞ごうとした手を掴まれて、そのまま下腹部に導かれます。
「お前も擦れ」
手に触れたそれは既に二人分の先走りでどろどろで、浅ましく濡れておりました。
ゾロが手を動かすたびに、くちゅくちゅといたたまれない音がします。
「……ふぁ……あぁ…」
サンジもいつの間にか自分から手を動かしていました。
ゾロのそれは熱く、固く、それが自分にすりつけられているのかと思うとたまりません。
「あ、あ、あ…っ」
「達くか?」
「うん、うん…ゾロぉ…っ」
「くっ…」
二人が精を放ったのは、ほぼ同時のことでした。









■to be continued...

2006/02/20




置きみやげー! 時間ないので見直しナッシング!誤字脱字は勘弁!
てゆーか、ですます調エッチって難しいよ! この文体で書き始めた私のバカバカバカ!




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